2015年4月6日月曜日

九十二投目 働くということ 居場所があるということの巻


今日は本業《障害福祉サービス》の視察で我が社の社長と兵庫県姫路市にやって来ました。
さおり工房ゆうさん。
さおり織り専門の就労継続支援B型の施設です。
代表の山口さんが市内3カ所の事業所を自ら運転して案内して下さいます。
一箇所目はギャラリーゆう、一階が販売スペースと利用者さんの作業場。二階が利用者さん作業場と、仕上げの製品にする段階の縫製室とヤマダイ(山口代表)さんのオフィス。普通のお家程の大きさのスペースに、たくさんの作品が壁や階段も利用しておしゃれに展示されています。
そこで働いている利用者さんも職員さんもみんな自然でイキイキした表情をしています。
二箇所目の手織り屋ゆうはカフェスペースがあり、(ヤマダイさん持ちの家をカフェとして貸し出している)美味しいカレーを食べながら、ヤマダイさんに色々お話を聞きました。非常に丁寧に何でも答えてくれ、ヤマダイさんの素晴らしい人柄がわかります。
ゆうさんはさおり織りのみに特化した作業を創業以来(平成8年より)続けており、一枚目の写真のような織り機で知的、身体に障害を持つ利用者さんが布を織り、それを健常者の職人さんが製品として縫製するスタイルで最終販売まで手掛けておられます。
製品はカバンや財布、飾り布、ペンケースやポシェット等多様なバリエーションがあります。僕は肩掛けの小型バッグを購入しましたが、縫製がとても丈夫で長く使えそうなのが気に入っています。これは製品として良くなければ長く続けられないというポリシーによるものだそうです。
利用者さんは女性限定で、職員さんも全員女性。ボランティアスタッフもたくさんおられるようです。(利用者さんのご家族の協力も相当あるよう。)
イベントやさおり織り教室もやっておられます。ヤマダイさんは元障害者支援学校の先生で、自分の理想を実現するために早期退職してゆうさんを立ち上げました。
三箇所目のさおりスタジオゆうは商店街の二階テナントを借りておられます。どの事業所にもカラフルなさおり織りの製品が所狭しと展示されています。
知的障害、身体障害を持つ方たちの働く場所として、生きがいを感じる居場所として機能していることは利用者さん達の表情を見ればすぐ分かります。
このさおりスタジオでは利用者さんの一人が積極的に話しかけて来てくださり、阿波踊りを踊って欲しいとリクエストされたので、下手くそながら披露すると、えらく喜んでいただき恐縮でした〜。最後は帰路の心配までして下さり、全力で手を振って見送って下さいました。カンドーです。

ヤマダイさんは約20年この事業で頑張ってこられました。今回の視察で徳島で同じような事業が出来ないかと考えていたのですが、どうやら徳島県東部では、現在B型事業所は数が多すぎ、県からの認可が下りない状態のようです。逆に就労支援A型の施設は最初からかなりの収益を上げる事業がなければ開所することも難しいのです。
しかし、今回ゆうさんの見学で1番の収穫だったのは利用者さんだけでなく、職員も本当に楽しんで意欲的に取り組める職場を作ること。居場所を作ることがお互いの精神的な自立と、自分自身から湧き出す公共心を引き出し、理想的な共同体に繋がるということでした。
うちの息子も障害があります。彼にもいつか理想の居場所を作ってあげたい。
自分がいる場所で自分ができる事をしようと思います。
ヤマダイさんはじめ、ギャラリーゆうのみなさんありがとうございました。
エネルギーをもらいました〜(^-^)/
あき書。









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